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百鬼夜行に遅刻しました

 オリジナルの小説を中心に 偶にゲーム 時々映画 稀にミステリー 膝には猫で お送りしたい所存です。

幽霊を待ち侘びて  

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幽霊 続きです。
下記からどうぞです。




      幽霊を待ち侘びて

 まるで ゴド待ちのようだなぁ。
私は ぼそりと呟いていた。

不条理演劇の代表作とされる 「ゴドーを待ちながら」 親しみを込めて よく ゴド待ちと呼ばれたりする。
そう 此の劇は 唯ひたすらに ゴドーを待ち続けるのだ。

舞台は 田舎の一本道に 唯一本はえている木の木陰で…
二人の浮浪者が 会った事のないゴドーを 他愛のないゲームをしたり 会話を楽しんだりしながら待ち続ける。
一幕目の終わりには 使者の少年が表れ
ゴドーは今日は来ない 明日来ると伝える。

二幕目もまた 同じ場所で同じ様な 他愛のない会話が繰り返され…
そして 使者の少年が表れ…

繰り返される 幽霊復活と言う無意味な行事に 私は遊びではなく意味を求めてしまっていた。
唯 楽しむ為の行事に意味を求めてしまって…
此の癖は 私だけではなかったようだ。

小さな事件が起きた。
いきがった青臭い男子生徒が 転校生の… 山田君の机を倒して 笑う。
「山田なんて奴は いないんだよ。」
理解できない事を理解できないと あるがままに受け入れるのではなく 踏み潰す事に拠って…
その様な方法しか知らない 其の類の人物は確かにいる。

そう 此の延々と続く繰り返しを 終わらせるには 暗黙のルールを破ればいい。
唯 其れだけでいい。

「ゴドーを待ちながら」 の副題は 「二幕からなる喜悲劇」
私は 此の演劇のラストを思い浮かべて 暗澹たる気持ちに包まれていた。

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category: 幽霊を待ち侘びて

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コメント

そうそう

いますね……「お前、ばっかじゃないの! サンタクロースなんかいないんだよ!」って言う幼稚園児みたいなものでしょうか。
現状を批判する精神なのか、夢を持てなくなっているのか、なんとも言えないけれど、ただ盲目的に信じて、頭をからっぽにして待つことを楽しむ、という感覚……時には大事ですよね。だって、こういう感覚がなかったら、ディズニーランド、楽しめません……(って、ちょっと話が違うか……)
まるほど、ゴドーと同じなんだ。さすがウゾさん、含みが渋いです。
ってことは、このお話のラストは…・・・・いや、ウゾさんのことだから、まだ捻りますよね。

URL | 大海彩洋 #nLQskDKw
2015/02/04 20:33 | edit

そうですね、「山田なんていないよ!」っていう子、出て来ますよね。
こういうのって今までに何度か経験した事がありますね。
でも、人の立場になって考えてみて、その言葉を果たして言ってしまってよいのか
どうなのか・・・そういう風に思う事って多かったです。
でも、真実を突きつける事がまるっきり残酷なのか・・というとそうでも無い場合
があるし・・。
難しいですね。

ただ、このお話の場合、学園生活を楽しむ他愛のない遊びなんですよね。
日常でもね、こういう他愛ない事でいやな事や退屈な生活を紛らす事が出来ると
面白いとは思いますね。

URL | ペチュニア #-
2015/02/04 21:07 | edit

あ、私も「サンタクロースなんていないよ」って、ある種の知ったかぶりを披露する子供を思い浮かべてしまいました。

中学生になって、暗黙の了解でみんながやっている遊びです。
ぶち壊すのは、ちょっと子供っぽ過ぎましたね。
でも、この先生の、「意味を知りたい」と思う気持ちも、やっぱり子供っぽい事なのかな・・・。
いや、疑問を持つことは、悪い事ではないですね。
ゴドーの舞台のように、意味も分からないまま繰り返される行事。
そこに、なにか不安なものを感じてしまったのかもしれませんね。
さあ、どこかに答えは用意されているのか。気になります。

URL | lime #GCA3nAmE
2015/02/04 21:28 | edit

大海彩洋 さん へ

 こんばんは。
うんうん そう 此の遊びに何となく入れないと言うか… 何となく 孤独感を感じてしまうタイプが 其のルールを破る事に拠って 孤独をなくしたい様な…
そう こーゆー子供だましのようなモノを 真剣に楽しむ事ができる人は 精神的に豊かな様な気がしますね。

うん まぁ ゴドーのラストはあれですからね… 流石に…
そこで 学年主任と 部屋のない扉の音と 十年後と その辺りですね。

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。

URL | ウゾ #-
2015/02/05 21:00 | edit

ペチュニア さん へ

 こんばんは。
そうそう 必ずいるのですよねーーーー 言わなくてもいい事を 態々言う人が。
そう 暗黙の了解を壊す 子供っぽいし このような事で一時期注目されても 余計にみじめになってしまうのに…
後で 必ず後悔してしまいそうですね 其れこそ 十年後も後悔してそうな。

うん 場合によっては 誰かが 残酷な真実を突きつけなければ 先に進めない様な そーゆー場合もありますからね。
悪い事 ばかりではないのですよね。

少し風変わりな行事 意味があるのかと考えてしまうと 少し不気味なのですよね。

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。 

URL | ウゾ #-
2015/02/05 21:09 | edit

lime さん へ

 こんばんは。
うん 暗黙のルールを破る事は 子供っぽいですが…
おそらく 此の男子生徒は クラスの皆の遊びに いまいち乗り切れなくて 妙な孤独感を感じていたのかなぁ。
今まで 親しかったクラスメートが 自分にはよく解らない遊びに興じていて 友人たちが急に 遠くに感じてしまう。
ああっーー 楽しかったと割り切れないのでしょうね。

まぁ ジミジミとこの話も進んでいきます。

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。

URL | ウゾ #-
2015/02/05 21:16 | edit

19:38に拍手コメント頂いた方 へ

 こんばんは。
うん 凄く何もない 近所の空を撮っただけの写真なんだけど…
空の色がなんか いいなぁーーーって
暮れかけていく頃の でも まだ 青色の空って 複雑な色合いで好きなんですよ。

拍手コメント有難う御座いました とても嬉しいです。

URL | ウゾ #-
2015/02/06 23:29 | edit

暗喩と言えばいいのか。
幽霊にしても、ゴドーにしても。
いるのは自分の心の中なのか。
あるいは実際にいるのか。
それは人ぞれぞれ・・・なんてことはないか。

URL | LandM #-
2015/02/07 15:09 | edit

LandM さん へ

 こんばんは。
幽霊にゴドーって… 会った事のない 言葉だけの存在で…
凄く曖昧ですよね。
そう 実際にいたとしても 心の中にいた幽霊やゴドーと同じなのか 
人によって 色々と思い描く像が違って でも同じ言葉で表す 幽霊でありゴドーであり…
うーーん 難しいなぁ。

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。

URL | ウゾ #-
2015/02/08 19:33 | edit

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