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百鬼夜行に遅刻しました

 オリジナルの小説を中心に 偶にゲーム 時々映画 稀にミステリー 膝には猫で お送りしたい所存です。

百花繚乱の終焉   

なんとなく 久しぶりにリハビリ代わりに 百花繚乱を 数年前に書き始め中途半端になっているモノなのですが
自分が好きな世界観なので ぼちぼちと書こうかなと。

 

  百花繚乱の終焉

 何時もと同じ 美味しいのだけど食べ飽きている定食屋から ぶらぶら歩いて三分の仕事場に帰り
 何時もと同じ様に香りの濃いお茶を持ち 定位置の席に着き そして 何てことのない溜息をひとつ吐き出して・・・
さてと と 小さく気合を入れる。

「ナオミ君 今すぐ 応接室まで来るように 今すぐ 急いで シラサギの女が来ている。」
下っ端の私では 関わることのないはずの役員が直々に私を呼び出して
「使われし者」 シラサギの女が会いに来ていると告げる。

私は 煽情的に語られるシラサギの女が不気味に感じて 好奇心よりも本能的に会いたくないと拒否感が大きいのだが
会わない訳にはいかなくて 再び溜息を吐き出し覚悟を決め せっかくの熱いお茶を机に 名残惜しいが置く。

そう 不気味に感じる理由は 会う理由がないから。
シラサギの女は いや 使われし者は 死者からのメッセンジャーで 私には心当たりがなくて。
要するに 私の知り合いには 最近死去した者はいない。

 愛する妻よ と そのホログラムの男は語りだした。
全く知らない その男は延々と 自分が先立ってしまう事 約束を守れなかったを詫びていた。
延々と繰り返される言葉 音程が外れノイズで聞き取れない。

大概は 空蝉を用いて記録するため 殺風景な部屋 鮮明な映像だと伝え聞くのだが 
私がシラサギの女から手渡されたチップには 自宅で撮影したのかエキゾチックな風景と 不鮮明な男性が映し出されている。

私は結婚したこともなければ 結婚を約束したような人物もいないのだが。
それなのに シラサギの女は 私にこのチップを託した いや このチップと 例の最近 信者を増やしている宗教団体の
シンボルが薄く透けて見えるパラフィン紙に包まれた 一片の乾いた花弁を。
見知らぬ男が ノイズまじりの狂った音程で 愛する妻よと語りかけてくる。


     No 0001

嘘だと思うかい 本当だと信じるかい  
 
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category: 百花繚乱

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