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百鬼夜行に遅刻しました

 オリジナルの小説を中心に 偶にゲーム 時々映画 稀にミステリー 膝には猫で お送りしたい所存です。

夏翳  後編  

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略 夏休み!!!!!!
後は 三者懇談と 終業式のみ ダラけるぞーーーー。

それにしても この暑さーーーー

夏翳 後編です 興味のある方は 下記からどうぞ。



    夏翳  後編

 … 佐々木さんちの 史夫君なのか。
   本当に 史夫君なのか 生きていたのか 無事に生きていたのか。

あの横で 何時も優しい表情で 道行く人を見送っていた白い犬が
じっと 小生を見詰めている。
もう 随分と以前に そう 子供の頃に毎日 遊んでいた あの犬だ。

何故……

男は 捲し立てる様に 立て続けに喋り続ける。
其の男の言葉の 意味は理解できるのだか 感情が感覚が 他人事で 傍観者の様にしか
感じる事が出来ない
小生は 怪訝な表情を浮かべていたのだろう。
男は 再び ゆっくり 言葉を切り 丁寧に説明を始めた。

 … 史夫君 記憶が混乱しているのかな。
   史夫君が この角を曲がり あの横を通った 空き地で 衆人環視の中 忽然と消えた。
   神隠しだと 大騒ぎになったのが 約 一年前。
   史夫君は 今年で 十三歳になるのかな。

何を 言っ て    い る の   だ  。
小生は 今年で七十四歳を迎える 何が 十三歳だ 可笑しな事を。

小生は 謝辞を表し 立ち上がろうと   体が 妙に 軽い。
小生は ランドセルを背負い 小学校の制服を纏い…

小生は 小学校六年生の時に あの空き地で神隠しにあい 一年後に あの空き地から
帰って来た。
そして 小生は 其の一年間に 六十二年間の人生を刻んだ。
小生の 確かにあった 六十二年間の人生は 全て 記憶だけの存在となり
探し出す事が 叶わなかった あの空き地は 何等変哲のない地として 存在していた。

小生は 十三歳の 少年として 再び あの空き地に立っている。

そうして 自身の置かれた状況を理解して 心に沸き起こる感情は 清子さんの事。

小生の清子さんは あの心配性の清子さんは 如何しているのだろうか。

そう あどけない幼い 清子さんに 初めて会ったのは あの空き地。
清子さんのいる あの地へ 再び行く事が叶わないのであれば せめてはと
清子さんと 再び 初めて会う為に あの空き地へ通いつめる。




 … わたちぃ きよこちゃん あなたの およめさんに なるから。

硝子玉の様な瞳が じっと 小生を見上げてくる。

 … まぁまぁ ごめんなさいね。
其の女の子の 母らしき女性が 急いで 女の子の手を引きを 苦笑いを表す。

 … そうか 清子さん なんだね。
   

 … うん。


小生は 清子さんに 出会い続ける。



  


 
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category: 恋愛

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コメント

ほうっ。

やり直す事になっても、また同じ人を選ぶんですね。
楽しい事も、悲しい事も、もう一度二人で繰り返す、なんて素晴らしいご夫婦なんでしょう。

あちらの世界の、六十二年後の清子さんはどうしているでしょうね。
現在の彼が、小さな清子さんにあらかじめ説明しておけば、突然の別れも納得できるのでしょうか。

真夏の陽炎のような、不思議な、けれど、とても優しい掌編でした。

URL | 八少女 夕 #9yMhI49k
2012/07/18 02:12 | edit

八少女 夕 さん へ 

 おはよう御座います。
自分でも グダグタになってしまったなぁ…と うーーん もう少し スッキリ書けないものかと
自身の実力を省みないで反省しきり。

この小さな清子さんと 六十二年後の清子さんを如何位置づけるのかによって イメージが変わるかと
この史夫は 以前 の十三歳でも清子さんと出会っているので 清子さん自身も 神隠しにあった人物と捉え
幼い清子さんが お嫁さんになると言っているのは 六十二年間の記憶があるから とするか…
史夫が 神隠しから帰って来たことに拠り 全て記憶だけの存在になったのか…
其れとも 清子さんは 待ち続けているのか…

とりあえず 史夫君は 六十二年後 空き地を目指して散歩しないでしょうね。

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。
 
 

URL | ウゾ #-
2012/07/18 06:13 | edit

暑い、本当に暑いです。
もうすぐ夏休み、おめでとうございます。
お休み中のブログがどんなものになるのか、
楽しみにしております。

清子さんも、実は神隠しに遭ってたりして。
タイムスリップしてたりして。
運命の人って、きっとそういうものだと思います。

URL | NYANKO君 #5p4vzfrw
2012/07/18 13:29 | edit

NYANKO 君 さん へ

 こんにちは。
後は 終業式だけで 既に気分は 夏休みです。
休み中と言っても 大した変化もなく グタグタと ダラダラと…

短い掌編ですが 今度 清子さん側からの話を 書いて載せ様と思っています。
僕の中では 清子さん 大人しく待つ女性ではなく まったく殿方と言うものは
何時までも子供でとか言って 行動するようです。

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。

URL | ウゾ #-
2012/07/18 14:15 | edit

こんばんは~。
いやいや 暑いですねー。夏休みですか・・・私も13歳に戻って
夏休みを再度味わいたいです。
あ、でも小学生に戻ったほうがいいかな?

13歳に戻った史夫くん 62年間の記憶は実は夢を見ていたのかな とか別の時系列での人生だったのかな とかいろいろ想像しちゃいました。何度13歳に戻っても清子さんと出会い続ける・・・。
そしてやはり 共に老いるのですね。

しみじみと労わりあい 適度に枯れた夫婦像を感じた私です。

ところで 味噌ちゃんと醤油ちゃんもう可愛いさ真っ盛りですよねえ
(✿ฺ⌒▽⌒✿ฺ)
また 子にゃんこさんと暮らしたい病が発症してしまいました。

URL | aries327 #-
2012/07/18 23:02 | edit

こんばんは。

そうだったのか・・・
でもまた出会えて嬉しかったよ。
こういうストーリーを考えられるってすごいなと思った。
ウゾさんが大人に思えてきたよ。
ま、前から思ってはいるけどね(笑)

暑くて寝苦しそうだよ~。
今夜も寝不足かな。
ウゾさんも暑いから気を付けてね~。

URL | チビmomo #-
2012/07/18 23:48 | edit

aries327 さん へ

 おはよう御座います。
暑いですね 本当に 暑い!!!!!
小学生の頃の 夏休みが永遠に続く感覚 何時までも終わらない夏。
やはり 夏休みは別格ですね。

そのうち 清子さん側からの 短い短い 話を載せます。
清子さん 中々 枯れていない方ですよ。
少女だって…… と言うように 行動します。

味噌 と醤油は 丁度 同じ年齢ですからね いい遊び相手です。
味噌は 醤油と もち姫大好きな 人よりも猫が好き
でも 醤油は 結構 人が好きで …
醤油が 人の膝に乗ってお昼寝していると 味噌が寂しがって鳴いている。
そして 味噌も人の膝ににのる。
個性が 徐々に出てきました。

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。 

URL | ウゾ #-
2012/07/19 07:55 | edit

チビ momo さん へ

 おはよう御座います。
いえ…  じいさんの 単なる散歩を綺麗に書ける文章力 欲しいですが 中々
道すがら細々とした事で読んで頂けるような… 難しいですね。
展開が どうしても説得力ないし 強引なのですが 夏の郷愁を書きたかった。

既に 寝不足です…
中々 寝付けないですね 脱水症状だけは 避けたいです。
本当に チビmomo さんも 炎天下での写真の撮影 気をつけて下さいね  無理をなさらぬように。

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。 

URL | ウゾ #-
2012/07/19 08:04 | edit

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