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百鬼夜行に遅刻しました

 オリジナルの小説を中心に 偶にゲーム 時々映画 稀にミステリー 膝には猫で お送りしたい所存です。

史と歴の狭間で 翼を広げて古樹は佇む ― 存在の病  

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はっきりと 言います 凄まじく 訳分からん!!!!!
それでなくても ワタリガラスシリーズは 訳分からんと言われ続けているのに…

興味のある方 と言うか… 酔狂な方は 下記からどうぞ。





   史と歴の狭間で 翼を広げて古樹は佇む ― 存在の病


 立ち止まり 翼を広げる様に 其の両の手を伸ばし 微かに微笑んだように見えた。
ゆっくりと 時が流れを止めたかの様に ワタリガラスの男は手折れた。

 … サラカラ カラリル サ ラ カラ   リーン リーン

 
 意識が遠退く スローモーションの様で 
 白々と薄っぺらい視覚 音が消えていく。

 驚きで見開いた 人形の水銀色の瞳 長い 長い 白い髪が 蝶の羽の様にふわりと 風にさらわれた。


深い 深い 全てを呑み込んだかの様な史の狭間で 歴の深淵を廻らし ワタリガラスの男は眠り続ける。

ワタリガラスの男と 一番古からの知り合いの 正当なる魔女の黒猫のシロフクロウは
ミャウワオーン ソラカャオーン と鳴く。
そう ワタリガラスの男は 病に蝕まれ 浸食され 喰らわれている。

 存在 と言う 病 に。


 … サラカラ チィリカイ チゥリカヤ チィーリ チィーリ

 掌から 砂が滑り落ち 広がる  秒 分 時 年 微 繊 紗 埃 渺 漠
 
 渺々と 渺々と 時の砂漠が広がり 風紋が意味を求めて踊る。
 幻影すら 死に絶えた 時の間 間の時。

 ワタリガラスの男は蒼白い頬に ふっと 柔らかい微笑を浮かびあがらせ…
 
 … 久しいな此処は そして 一人でいる事も。


白い 白い人形は 恐る恐る ワタリガラスの男の手に触れる。
其の 体温を感じる事のない冷たさに 恐怖を覚え 縋り付くかの様に シロフクロウを見詰め…

水銀色の 硝子の瞳は 何故 何故 何故 と訴え掛け続ける けぶる様に睫毛が揺れ 影を落とす。

シロフクロウは 雪の様に白い翼を広げ 謳うかの様に 詩篇と戯れるかの様に 言葉を紡ぐ。

 … ワタリガラスは 理から外れた存在 誰も ワタリガラスの運命には干渉できない。
   
   

人形、お前には 解るだろう。


 お前には 解るだろう。

 ワタリガラスの男は 通い慣れた道を歩くかのように 彼の地へ赴く。
 ワタリガラスと同じモノ 運命から外れた 時を忘却し 喪失から置き去りにされた巨樹と
 小さな絡繰り。

 … カシャリル ナリルル ナリルル リーン リーン

 幻影すら死に絶えた砂漠
 静寂が支配する地を ワタリガラスの夢の破片が 謳い踊り 群れをなして通り過ぎる。
 朗らかで 楽しげな白昼夢。

 静寂が支配する地 静寂に支配される知 静寂に捕えらるる血 


 … カタリ コトリ カタリ コトリ

 定められた所作を繰り返し 繰り返し 繰り返し そして 繰り返した。

 一片の運命を記した 紙片  一片の運命を帰した 詩編  一片の黒 


純粋で無邪気な無彩色 白 シロフクロウは 真っ白な翼を広げる。
ゆっくりと ゆっくりと 羽搏き

羽音が 響く。


 … セスーン セスーン リーン リーン

 ワタリガラスよ 其の儘 眠り続けるか 古樹が 同じ問いを 問いかける。

 そう 同じ問い 同じ答え。

 ワタリガラスは 絡繰りが示す 一片の運命を 黒を 其の古樹の枝に結び付ける。
 恰も 漆黒の鳥が翼を広げたかの様に 無数に結びつけられた 黒の紙片。
 すべては ワタリガラスの運命。

 ワタリガラスよ 託くし 眠るか。
 お前が結びつけた 此の無数の黒は 新たなワタリガラスをうみだすだろう。
 すべてを託して 眠るか。

 満開の桜の様に 天を覆うかのように



 帰る 還る 孵る 代える …


ワタリガラスの男は 夜闇の翼を広げ 融け消えてゆく 
渺々と風が マントの裾と戯れていた。

繰り返し 繰り返し 繰り返した過去と同じように 滞りなく すべては過ぎ去った。

 
 巨樹は 繰り返し 繰り返した言葉を 再び繰り返す。

 再び会う その時まで よい旅を

 待っているよ
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category: ワタリガラス ショート

コメント

どちらかというと神学の文章になるのですかね。
存在という病というのは。
人の作った固定概念から土へ帰り、塵。芥となりて、砂漠へと帰る。
4世紀の聖大アントニオスのキリスト教の旧約聖書の先駆けのような文章に近いと思いますけどね。私はかじった程度しか勉強してないから、間違った解釈をしていたらすいません。

URL | LandM #-
2013/03/26 07:17 | edit

LandM さん へ

 おはよう御座います。
そんな 深いモノないですからーーーーー

其れに神学はね… あの スプーンに天使何人乗れるかと 議論していますからね… 
あの分野は 無理です。
真剣に スプーンの上の天使を議論する分野 無理です。

ああっ 確かに 聖書 特に旧約は 突拍子もない記述あって… 

あの突拍子のない 展開は 今のファンタジー超えていますね。

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。

URL | ウゾ #-
2013/03/26 07:57 | edit

なるほど、「かえる」という単語はいろいろな漢字が充てられてますが、
もとは同じ意味から派生したんだなと、気づかされました。
こういうの整理すると面白いですね。
学生の頃、言語学の授業もあったのに、もっとちゃんと勉強しておくんだったと思う今日このごろです。

URL | NYANKO君 #5p4vzfrw
2013/03/26 12:10 | edit

NYANKO君 さん へ

 こんにちは。
本当に 日本語 奥が深いですよねーーー

勉強って 成績や 学校が関係ない物ほど 熱心に調べたりしてしまうのですよね。
言語学 面白そうな分野ですね。
人の思考や感性は 言語に支配されていますからね 其の言語によって性格形作られている様に感じます。

そして こんな自己満足で書いているものを読んで頂いて 有難う御座います!!!!

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。

URL | ウゾ #-
2013/03/26 16:16 | edit

すまん!
私には、良く分からない・・・
まだまだ想像力が足りんな!
修業せねば!

URL | Fランナー #DNM/eCMo
2013/03/26 18:44 | edit

Fランナー さん へ

 こんばんは。
うん 書いている本人も よく解ってないからぁ!!!!
もとから 此のワタリガラスシリーズは 書きたいから書いているシリーズで…
読者の事考えてないと言うかぁーー すいません!!!!!
もとから 誰も読まないし コメントもつかないだろうと考えているもので…

うん 読んで頂いて ありがとね!!!!

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。

URL | ウゾ #-
2013/03/26 18:52 | edit

言語って人間の最大のツールであって、
それを何なのかを追究すると、どツボにハマリますわ。

そう、0という数字が何なのかを考えるのと同じくらい^^;

無意味に文章を書き並べると、俺も俺で
何を書きたかったのかが、言葉の樹海をさまようことが多いっす。

URL | シュナイダー #-
2013/03/26 22:32 | edit

シュナイダー さん へ

 こんばんは。
基本 ワタリガラスシリーズは 言葉を崩して 壊して遊ぼうをモットーにお送りしています!!!!
何かといえば 黒の紙が一面に結び付けられて 翼を広げた様な 満開に咲き誇る桜の様な 
古樹を書きたかったです。

でも 反省も 後悔もなくワタリガラスシリーズは続きます!!!!
此れでいいのか いいわけがないだろう 書きたいように書くシリーズ 不定期で公開中!!!!

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。

URL | ウゾ #-
2013/03/26 22:44 | edit

ずっと、シロフクロウがフクロウなのか猫なのか考えていたんですが、もしかして、その両方なのですね?

って、いうか、それをハッキリとさせようとすることこそが、ワタリガラス読者としては無粋で間違った読み方なのかもなあ、とそんなことを思いました。

この古樹はどこに立っているのでしょう。どこか世界と彼岸の間の、普通の者には辿りつけないけれど、ワタリガラスにはいつもたったの一歩で辿りつけるような、そんなところに在るのかもなと思いましたよ。

URL | 八少女 夕 #9yMhI49k
2013/03/27 05:33 | edit

八少女 夕 さん へ

 おはよう御座います。
うん シロフクロウは 姿形は フクロウ その名の通り 白いフクロウ。
でも 本人は 正当な魔女の相棒の黒猫のつもり…
だから フクロウだから飛べるのに 滅多に飛ばない
何時も ワタリガラスの後ろをトコトコ歩いているし 人形に抱きかかえられたりしている…
此のワタリガラスシリーズの マスコットキャラなので 数少ない 可愛いキャラ!!!!!

ワタリガラスが消えかけている時だけ辿り着ける ワタリガラスを生み出し 
ワタリガスを眠らせる場所でしょうか。
ワタリガラスは 理外の存在の為 ワタリカ゛ラスの運命には 誰も干渉できない。
ワタリガラスの為だけの 場所でしょうね。

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。

URL | ウゾ #-
2013/03/27 07:11 | edit

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