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百鬼夜行に遅刻しました

 オリジナルの小説を中心に 偶にゲーム 時々映画 稀にミステリー 膝には猫で お送りしたい所存です。

針葉樹の下には 9  

P2200131.jpg


やっと今回で終わりです 探偵もどきと 其の手下!!!!
何がしたかったのかと 懇々と諭したい様な… 迷走した話ですが…
僕は こーゆー バカバカしい話好きです。

興味のある方は 下記からどうぞ。
 


    針葉樹の下には

 文豪喫茶と称せられる様に 名立たる文豪達が集ったヴォルフ&ビランジュ菓子店が 其の前身にあたる
サンクトペテルブルクで もっとも有名なレストラン リテラトゥールノエ・カフェの 
斜め前に突っ切った裏通りの 出来れば足を踏み入れたくない雰囲気を 漂わせた 
看板が傾いた よく解らない店。
其れが ハロルドさんが指定した 集合場所だった。

確かに 看板が傾き 隠しても隠し切れない得体の知れない雰囲気が 色濃く漂っている。
ボクは クックッと 嬉しくて…
 … いい表現だなぁ 確かに 出来れば入りたくない魔窟の様な雰囲気だよ と
嘯きながら 店内へと 一歩足を踏み入れる。

外気戸の温度差の為か 湯気がたちこめている。

ワトスンさんは 目敏く 僕を見つけ こっちこっちと ひらひらと手を振り 合図を送ってくる。

「ああっ 良かった 本当に良かった。
ウラジーミルさんが 来なかったら どうしようと困っていたんだ。」

其処には テーブルに突っ伏した ハロルドさんとアルフレドさんが…
確実に 完全無欠に 真昼間から酔いつぶれている。
ロシアオヤジに紛れて 見事な擬態状態。

何やら通りすがりの オヤジにウオッカの飲み比べを挑まれ 挑発され…
オヤジに二人がかりで 総力戦で挑んだらしいが 小手先で遊ばれ 撃沈したらしい。
そして 此の無様な醜態をさらしていると…
そして 其のオヤジは 何事も無かったかの様に 午後の仕事に戻って行った。

「いやぁ ホントに良かった。 どうやって 二人を引き摺って行くか困っていたんだ。
ウラジーミルさんは どっちを引き摺りたい 好きな方 選んでいいよ。」

好きな方と言われてもなぁ と 困惑しつつ ギシギシと派手に音を立てる椅子に腰を下ろす。
すると 何も注文していないのに 恰幅のいい女性が 黒パンとサリャンカ 具沢山のスープを
無造作にテーブルに置く。
そして ジャルコーエ 要するに ロシア風肉じゃがが…
どうやら此の店では メニューはないらしく 座れば自動的に 
次々と シェフの気まぐれ その日の仕入れによって変わるよ料理が 出てくる仕組みらしい。
そうして 最後は マロージナェ アイスクリームだ。
ロシアの乳製品は 結構 美味しい。

昼食時から外れると 店内も人影が少なくなり ボクも モリス 赤スグリやブルーベリーなどの
木の実のジュースに口をつけ ゆったりと落ち着く。

酔いどれたハロルドさんが 胡乱気な双眸で じっと ボクを見詰めて ゆっくりと 噛み締めるかの様に
言葉を放つ。

「遠足は 楽しかったか。」

ボクは応える 何の蟠りもなく。

「ええ とても。」

「そうか 良かったな では 帰ろうか。」

ハロルドさんは 其処まで喋ると 再びテーブルに突っ伏した。

ワトスンさんが 横から にっこりと無邪気に 答えを求めてくる。
「で どっちにする 引き摺る方決めた。」

ボクは嬉しくって 無性に嬉しくって…
テーブルの上に残されていた ウオッカをあおる 視界がゆっくりと歪み 音が消えていく。

人生の妙味に 乾杯。       

 
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category: 針葉樹の下には

コメント

こんばんは

素晴らしい描写ですねー。
酔っ払ったハロルドさんが目の前にいるような気分でした。

すずめ、とうとう写真に収められたのですね。
まるまるしていてかわいいですねー。

高校進学、悩みますよねー。
選択で、その後が変わりますからねー。
青春ですなー。羨ましい限りです。

URL | かぜっぷ #-
2013/03/08 03:18 | edit

ワトスン君、哀れ。
一人で三人分引きずるか、自分もウォッカ飲むか二者択一になっちゃった!

ロシアのきまぐれ料理は是非食べてみたいです。最初は「ロシアかあ……」と思っていたはずなのにどんどん「案外、ロシアいいかも」になっちゃっている。さすがウゾさんです。
今度はどこに遠足に行くのか、楽しみだなあ。
近いうちに、また出かけてくださいね。

URL | 八少女 夕 #9yMhI49k
2013/03/08 04:17 | edit

かぜっぷ さん へ

 おはよう御座います。
有難う御座います 此の探偵もどきシリーズは 軽ーーーーい コメディ路線を目指しています。

ええ 生き物 特に鳥は難しいですねーーー すぐに何処かに行ってしまって 写真撮れない。
あっ 野良ネコも すぐに走り去って 難しいかぁ…
でも 昆虫も 結構難しいし… 生き物全般 難しいです!!!!!

高校によって 其の後の大学進学も変わってきますからね…
ある程度 真剣に選びます!!!!

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。

URL | ウゾ #-
2013/03/08 06:34 | edit

八少女 夕さん へ

 おはよう御座います。
ワトスン君も… まさか ウラジーミルが 向こうの陣営に寝返って 酔いつぶれるとは
思ってなかったでしょうからね。
おそらく 恰幅のいい女性に 邪魔と言われて 叩き出されるかな。

ええ では是非 黒パンで作るジュースを この夏 如何でしょうか。
次回 書くときは 是非女性を… 男性四人は むさ苦しくて…
そうだ ゾーラさん学生なのだから 学校を舞台に何か そうすれば 華やかで…
いゃ あいつらが 学校をうろつくと 不審者扱いされるかな。

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。

URL | ウゾ #-
2013/03/08 06:41 | edit

実はこっそりと1話から読ませていただいておりました^^
ぁ・・ 知ってた?(笑)

>確実に 完全無欠に 真昼間から酔いつぶれている

私、ウゾさんのこうゆう表現がツボです♪

まさか自分も引き摺られるのを選ぶとはッッ!!
予想してなかった結末ににんまりしちゃいましたッッ♪

URL | ako #-
2013/03/08 16:25 | edit

ako さん へ

 こんばんは。
ああっーーー 嬉しいです 読んで頂いていたのですね。
いえいえ まったく 読んで頂いているかどうかは コメントでしか分からないので!!!

此のシリーズは 軽めのコメディーでと思っているので 言葉遊びや 戯言を入れています。
結構 こーゆー言葉遊び好きなのですよ。
ウラジーミルも 旅の初めは 堅苦しい雰囲気ですが 段々と影響を受けて… 
このように変化してしまいました。

コメント有難う御座います とても嬉しいです。

URL | ウゾ #-
2013/03/08 17:41 | edit

こんばんは。

酔いつぶれたハロルドさん、意外と好きかも。何も気にしてないように見せてるだけで実はしっかりわかってるのかもって思った。
それにしても楽しい旅を物語の中で経験させてもらったよ♪
最後の選択、私もやるね(^^)

URL | チビmomo #-
2013/03/08 21:21 | edit

フフフっ  ハロルドとアルフレッドがロシアオヤジにもてあそばれ完敗してる。
しかし、今回は(も)大人な二人でした。口出しをしないで見守ってくれましたね。
どうしても年長者、経験者は語ってしまうものです。それをしないで、若者に十分悩ませてあげました。よい遠足の指導者でした。

ワトソン君は平凡な人間かもしれないけど、まじめで誠実でとても面倒見がいい。
彼がいたからウラジミール君も安心していられたのでしょう。

ロードムービーのようなお話で風景が見えるようでした。食事のシーンも多くて楽しかったです。素敵なお話をありがとうございます。


ウゾさま
受験頑張ってくださいね。関東から応援してます。

URL | キャサリン #LkZag.iM
2013/03/08 23:07 | edit

チビmomo さん へ

 おはよう御座います。
おそらく ハロルドは自分の感情を表に表わす事が嫌なのでしょうね。
いや 苦手なのか…
感情に弄ばれている ワトスン君を気に入って居る理由が 其の辺りにありそうな気がする。
うん 最後まで読んで頂いて ありがとね!!!!!

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。

URL | ウゾ #-
2013/03/09 07:01 | edit

キャサリン さん へ

 おはよう御座います。
まぁ 口出ししないで見守ったのか… 悩み迷走している姿を うんうんと言いながら面倒とばかりに
放置したのか…
此の一行 ワトスン君がいないと 崩壊しますから。
実務的な 外交的な亊では ワトスン君が一番有能ですからね。
ワトスン君がいなくて… ハロルドとアルフレドとの旅では ウラジーミル君 地獄絵図ですよ!!!!

ああっーーー 確かに 妙に食事シーン 多いですよね。
何か よく食べているし 飲んでいるし…
ロードムービの様な… ありがとね 最高に嬉しい言葉ですよ。

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。

URL | ウゾ #-
2013/03/09 07:10 | edit

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