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百鬼夜行に遅刻しました

 オリジナルの小説を中心に 偶にゲーム 時々映画 稀にミステリー 膝には猫で お送りしたい所存です。

未だに 花粉が攻撃の手を休めない… 3  

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何かね 題名思いつかないから NN でいきます。
そう ノーネームです。
カテゴリも NN で… もう 三回目だしね…

三回目にして やっと 話 動き出します。
興味のある方は 下記からどうぞ。 



俺はねっ いなくなったと思っていたネコを 見付けたの 俺の 俺だけのネコ
 ねっ 俺だけの 俺だけのネコだよねっ ねっ…

霧が懸かったかの様に 視界が翳み 濁り…
一昼夜 逃げ続け 指先が冷たく 震えている。

何処かうらぶれた 荒んだ雰囲気を醸し出す 知らない都市。
そう云えば ボクは研究施設しか知らない。
ボクの知る外は なかった。
自然と 自嘲の笑みが漏れ クックッと咽喉の奥底で嗤う。

ボクは 人目に付かぬ様 路地裏を選び ずるずると倒れるかの様に壁に凭れ掛かる。
そうして ブラックアウト 気を失うかの様に意識が無くなり眠りに落ちた。

そう 声が聞えていた。
幼い 幼い 何処かあどけない少年の声。
 … 俺のネコ 見付けた。
何かが凭れ掛かって来る様な… 感覚を覚える。
全てが 如何でもよくて 再び目を開け確める事も手を上げ振り払う事も 面倒で…
 
薄汚れた天井 雑多に生活用品と塵が溢れた 安っぽい部屋

「おっ やっと起きたか お前を如何こうしようと言う気は無いから 安心しろ。」
此の男はニヤリと笑い トミと名乗った。
大型のマグカップに お茶を手渡してくれる。
「    サイ 。」
ボクは 知ったばかりの ボクの本当の名を口に乗せてみる。

「では サイ、もう一人の此の少年は 兄弟か。」
全く知らない ボサボサの黒い髪に 硝子玉の様な…
引き込まれ 堕ちてしまいそうな透き通った蒼い 蒼い瞳。
敢て 身を覆っている程度の ズタボロの服。
スラム街の子供だろうか…

此のトミと言う男は 沈黙が辛いのか 如何でもいい事を長々と話す。
「行き付けの酒場の入り口に 二人で転がっていた あそこに居られると 酒場に行けない 困ってな。」
要するに 御節介で二人を拾い 自分の部屋まで 引き摺って 持って帰って来たと
   
 トミが サイの肩に手を置こうと…
「此れは 俺の イチイのネコ。」
無言で 唯只管にサイにしがみ付いていた少年が 言葉を発した

ボクは 此れから如何すればいい 何処へ…
「ボクは 何処かへ 行きたい そうして生きたい 逝きたい…。」
トミは 瞳を眇め ぶっきら棒に言葉を返す。
「良いんじゃない 何処か。」


定期的に発信される情報 社内報の様なもの。
アズは 懐中時計を模した端末を取り出し 最新の情報を読む。
 … あの子が 逃亡

社外には秘する事 要するに 緘口令。

しかし 私は 以前 書類整理を手伝った事がある程度。
僅かな知識しか 持ち合わせていない。

時間と呼ばれた サンプルの存在
 そうして 一昔前には 精神と呼ばれたサンプルが 存在していたと…
 書類上では 死亡し 処分されたと記されていたが。

時間 精神…
送り名 贈り名 忌み名…
おくり名 死者への手向けとして 送られる いや 贈られる名

おくり名で呼ばれる 子供達 死んだと 看做されている子供達の存在 何を指し示す 危ういバランスで…

アズは 研究組織には もう二度と帰らないと決意する。

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category: NN

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コメント

こんにちは

イチイのネコっていうのが気になりますね。
この子が飼い主なんでしょうか・・・
研究所の人間?それとも・・・
続編楽しみにしてますねー。

URL | かぜっぷ #-
2013/03/29 15:07 | edit

かぜっぷ さん へ

 こんにちは。
イチイにとって ネコとは 何なのか でしょうね。
此の研究所の目的 其の為に 何をしていたのか そして サイは 何なのか…
一応 初めは 剣と魔法のファンタジーを テレビゲームの様な 少年の冒険を目指して 書き始めたのですが…
徐々に 横道にそれます。

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。

URL | ウゾ #-
2013/03/29 16:02 | edit

トミは敵か味方か?
このいわくありげな少年たちを、自分の利益のために利用するつもりか?次回に期待です。

2話に出てきたのはカスパーハウザーさんですか?
ちょうど中学生の時に彼の伝記?を読んだことがあります。

URL | キャサリン #LkZag.iM
2013/03/29 21:08 | edit

キャサリン さん へ

 こんばんは。
ここで言ってしまったら 面白くないかなぁ と言う事で…

二話に出て来た実験の話でしょうか。
此れは 神聖ローマ帝国の フリードリヒ二世が おこなった実験です。
孤児を集めて閉じ込めて ベビーシッターを付けて でも 決して 笑いかけるな 話しかけるな 
抱き上げるな 常に無表情で世話をしろと。
此の 人の言葉を聞く事無く 育った赤ちゃんは どの様な言葉を話すのか と…
赤ちゃんは 育つことなく 死んでしまったとか…
かなり 古い実験なので 詳細が不明な為 正確さも疑問あるのですが 一種の逸話として 
取り上げてみました。

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。

URL | ウゾ #-
2013/03/29 21:35 | edit

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