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百鬼夜行に遅刻しました

 オリジナルの小説を中心に 偶にゲーム 時々映画 稀にミステリー 膝には猫で お送りしたい所存です。

海が遠いーーー 14  

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暑いーーーー 毎日 暑いと言ってるなぁ。
でも 蝉も元気に鳴きまくって いい感じに夏ですよ。
ああっ 海行きたい 海なし県の哀しさ 海が遠いよーーーー

忘れた頃に出てくる NNです。

興味のある方は 下記からどうぞ。



静寂に鎖された 古い古い 魂が爛れ堕ちる時を待ち侘びる地
ラミエは 其の紫の双眸は 過去を知っているのか…
苦々しく紫を閉ざし 嘯く。
「 mother、御前の予想を 鮮やかに裏切って魅せよう 」  

唐突に助けを求める少女に カーヤは現状を説明する。
「僕は… 君を 君の兄さんを助ける為に 割く時間はない。」

イルは 零れそうな涙を拭い 其の柔らかな空色の瞳で真直ぐにカーヤを見据え 言葉を言い放つ。
「ルカ兄は 私が助けたいから いいの。」

では 何故 僕に付いて来たいのだと カーヤは尋ね様と…
カーヤは 一つ溜息を吐き 無駄だなと思い直した。

「では キー、僕と同じノイズの持ち主が写し出される場所は 其の過去 時間の流れの狂った場所まで 
案内して欲しいのだか。」
カーヤは 素っ気なくキーへ話を振る。
「オー、某は mother を知っていますか アンドー child 。
オモチャの おもちゃの世界 玩具の魂 小生の大好物 プリーズ如何か…… 
キーは 戯言を明らかに歌い フワフワと踊る様な足取りで 歩き出した。

 付いて来い と 言う事だろうか

映し出される 一つの情景…

 一人の ちっぽけな少年が 暖かそうなブランケットに 埋もれて ウトウトと眠っている。
 無邪気な 未だ 無知を赦された無垢な 手を伸ばせば届く範囲が 世界の総てである者の眠り
 小さな掌が 空を掴み…
 ユラユラと揺れ 安らかな眠り

カーヤは キーが立ち止まり そして指し示す廃されし地を見詰める。
時間と空間が乱れ 気紛れに 過去の情景が映し出され…
霧雨が降頻るかの様に ぼんやりと掠れた画像が唐突に乱れ 消える。
如何やら キー言う所のカーヤと同じ 不協和音の持ち主は映し出されなかった。

カーヤは キーに言葉を掛け様と 振り返る。
キーの双眸が恐怖の色彩を浮かべ 子供の様に膝を抱え蹲る

 … あの少年からは あの少年からは 何の音もしない
   全くの 無 音  だ…    

… おもちゃの世界は 何処にあるの
 … 何処か 何処か
 … おもちゃの世界は 如何すれば辿り着けるの
 … 判らない とても とても 遠くて
   人では 辿り着くまでに 命が終わってしまう
 … では 誰が 辿り着けるの
 … シナナイモノタチ シネナイモノタチ


そっと そっと キルステンはアルカを…
いや アルカの魂の乗り物 傀儡でしかない屍を抱き締める。
「一緒に おもちゃの世界を捜しませんか。」
彼女の水色のワンピースが 花弁の様に 其処だけが時が止まったかの様に ゆっくりと翻る。
此の 冬を向かえ 無彩色に鎖された世界で キルステンの花の様なワンピースと 
夏空の様に澄んで 鮮やかな何処か郷愁を誘う 空色の髪が 綺麗で…

ボクは アルカは暗示を掛けられたかの様に 言葉を口にする
「うん 一緒に おもちゃの世界に行こう。」 

 そう 彼もまた 正統な道で 許された方法で…
周りの誰も傷付けない 何も壊さない 随分と我侭な方法で 自身の意思を 守り通そうとしていた。

此の世界の仕組み 魔力と運命 そして 科せられる一つの約束
やがて 友人に訪れる 封印されし者としての運命に抗っていた

ラッドと云う名を持つ 優しげな 実際に 彼の纏う色彩は 穏やかで 柔かく…
だから 否 しかし だろうか…
彼は 人を助けたいと 医学の道を一歩一歩と着実に進んでいた。
しかし 彼の秘めたる 心の奥底には 助けたいと…
助けられなかった 古い 一人の友人 カーヤの存在があった。

そう ラッドは十歳の頃に カーヤと別れて以来 一度も会った事がない。
いや 会えなかった 会う事を禁じられていた。
彼は カーヤは 其の魔力の苛烈が為に やがて来る封印されし者としての運命を 享け入れる為に…
  
廃された地へ 魂が爛れ堕ちる 其の時を待ち続ける 唯 それだけの為の地へと 送られた。

ラッドの心は 其の不条理さに 幼いながらも憤り 其の 何処に叩き付けたらいいのか判らない感情に
唯々 激しく泣いた。
そうして 一歩一歩と 魔力ではない 自身の頭脳で運命に反旗を振り翳す。

そう 決して 天才肌ではない 凡庸な能力しか持ち合わせていない者でも 秀才までならばなれると…
天才の様な 天から与えられた 時代の柵を易々と超え去る常識外れの 閃きを持ち合わせていなくとも…
正統に 系統だって物事を 学んだ者だけが持ちうる堅牢な思考を手に入れた。
 其の ラッドの頭脳が 思考が 杞憂を覚える。
医学の学術誌の 小さな小さな 最新レポート。

 此の十年間で 人々の魔力が 徐々に 低下している。
 以前であれば 勿論 魔力の低い物も存在したが 其れなりに
 大きな魔力を持つ者も 其処彼処に 存在した。
 然しながら 此の所 大きな魔力を持つ者は 随分と
 稀となり 人の魔力は 平均的に低い状態に 陥っている…

ラッドは 随分と厭な悪寒を感じ 其の瞳を閉じる。
 運命と魔力は 一つの 同じ源。
 一つの大きな約束の為に 魔力が 唯 一人に 注がれているの だろうか
 
 恐ろしい予兆 決して外れないであろう予感

カーヤ 急いでくれ もう 御前には 時間がない。
御前の時間が止まる 封印されし者に なってしまう。

止まってしまった時間を 再び 動かす術は 未だ 無い。


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category: NN

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コメント

私の住んでる横浜の戸塚区は
江ノ島とか鎌倉の所謂湘南の海も近いですが、
10年以上住んでますが一度も泳ぎに行ったことありません。
近ければ近いでそんなものです(笑

URL | NYANKO君 #5p4vzfrw
2013/07/24 21:20 | edit

NYANKO君さん へ

 こんばんは。
そうですねーーー 近過ぎても行かないですね。
僕も 奈良県住まいですからね 近所に神社仏閣は 山ほどあるのですが… 中々行かないですね。
古い祭事も 面白い行事もあるのに 行ってない…
せっかく 近くに色々あるのだから 積極的に訪れてみようかな。

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。

URL | ウゾ #-
2013/07/24 21:44 | edit

こんばんわ☆
いつもコメント有り難う御座います。
とても少年とは思えない「経験」深いコメントには新鮮な驚きを覚えます。

この小説もそうですワ。
いろんな言葉が巡るましく展開され、場面が変化する様子は、まるで、ウゾさんの頭の中そのものだと思います。

きっと、頭の中では、いろんな場面を同時に考え、考察する能力が秀でているのだと思われますねえ。
私は、子供の頃から、頭で考えるのは、一つが限界でしたよ。
これを「魔力」の大きさの差と考えて良いのでしょうかねえ・・・。

URL | ペチュニア #-
2013/07/24 22:11 | edit

ラッドは秀才だから堅実な予測ができる。
でも、天才じゃないからその回避や打破の方法は思いつかない。
先の見通しはできるのに、その先のやり方が分からない。

いつも、「頭良くなりたい(^^)v」とのんきに考えたりするのですが、秀才には秀才の苦悩があるのでしょうね。
自分が秀才なだけに自分の限界を分かってしまったり、自分の望むことが成しえない己が無力に感じたり。これもしんどいですね。

URL | キャサリン #LkZag.iM
2013/07/24 23:48 | edit

ペチュニアさん へ

 おはよう御座います。
いえいえ こちらこそ 何時も有難う御座います。
コメント書き難い記事や小説あると思うので 無理しないで下さいね。

此の小説はね… 略 読者皆無の小説なのですが 僕自身が完結させたいので 
書き続けているモノなのですよ。
僕も駄目ですよ ながらが出来ないタイプです。
勉強しながら 小説書きながら音楽聴くとか 出来なくて… 音楽聴きだすと 
意識が音楽の方に行ってしまってダメ…

此の小説 魔力がキーワードの一つでありながら 大した魔力出てこない… 

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。 

URL | ウゾ #-
2013/07/25 06:18 | edit

キャサリンさん へ

 おはよう御座います。
うん どんな分野にしろ秀才程度の能力って 辛い様に思う。
まったく 能力がなければ 好きというだけで 下手の横好きは 無邪気に好きでいられる。
凄いモノを見ても 感嘆の声を上げて 凄いと言っていられる。

でも 秀才程度って 自分の限界と天才の凄さが 生々しくって超えられないと 
努力で超えられない差が立ちはだかる。
そして 中途半端に予測もできてしまい…
自堕落に堕ちる事もできない 辛いと思うなぁ 此の辺りって。

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。 

URL | ウゾ #-
2013/07/25 06:27 | edit

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

 |  #
2013/07/25 07:57 | edit

拍手コメント頂いた方 へ

 おはよう御座います。
ガイア理論ですかーーー 地球を一つの大きな生命と見做すと言う あれですね。
まぁ そこまで 大きな規模の理論ではないですが 運命と魔力と約束とで一つの塊と見做す様な所は 
かなり似ていますね。
此処の世界の魔力は 平均的に 少しだけ生活を便利にする程度なので 科学と魔力が並び立つほどの
力ないのですよ。
魔力の方が補助の位置で 科学がメインの世界ですね。
唯 皆が生まれながらに魔力を持つが 魔力を持つことは運命と約束に縛られると言う世界観なので…
魔力で何かをするかではなく 魔力を持つと言う事が問題の世界です。

この小説は 読者皆無なのをいい事に 僕が好き勝手やっています。
読んで頂いて 有難う御座います。

拍手コメント有難う御座いました とても嬉しいです。
   

URL | ウゾ #-
2013/07/25 09:01 | edit

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