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百鬼夜行に遅刻しました

 オリジナルの小説を中心に 偶にゲーム 時々映画 稀にミステリー 膝には猫で お送りしたい所存です。

縹渺たる記憶の悪戯  




何と無く 魔術師ものです。
此の二人組み 結構 書いている割には 名前すら決まっていない。
興味のある方は 下記からどうぞ

    縹渺たる記憶の悪戯 

 … 君は 言葉に表す事が出来ない夢を 見た事がないかい。
   言葉に出来ない情景 言葉に出来ない感情

又 魔術師が 戯言をほざき出した。
「メシが不味くなる 止めろ。」

俺は 一応… 無駄だと解りつつも 一応 制止を試みる。
そう 魔術師は 何時もの様に何時もの如く 華麗に無視を決め込み
穏やかに 上機嫌に話を進める。

 … 繰り返し 繰り返し 色鮮やかで 匂い立つ様に鮮明で
   しかし 言葉では 表す事の出来ない夢

魔術師は 実に美味そうに お茶に口を付ける。
独特の香り ラプサンスーチョンだろうか。

 … 何故 言葉で表す事が出来ないのか 解りますか。
   其れは 言葉の概念を持つ以前 要するに 幼少期の記憶だからですよ。
   未だ 言葉の概念が無く 言葉に拠り 物事を処理する術を持たない
   其の為 拠り深く 其の儘に 焼き付く様に無意識に刻み込まれた記憶。

俺は 弱々しく抵抗を 繰り返す。
「だから 話題を変えろ メシが不味くなる。
お前には 人を楽しませる様な話題は無いのか。」

俺は 完全無欠に無視をされつつ モソモソと皿の上の料理を 機械的に口に運び
咀嚼を繰り返す。
そうして 未だ 魔術師の話は続いていた 何時もより 昼休みが長く感じられ…

 … 面白い事に 大概の夢は 浅い眠りの頃に見るモノだか
   此の夢だけは 深い眠りの頃に見る。
   記憶はね 言葉で処理する符号化 保存する貯蔵化 再生を繰り返す検索化
   そして 忘却。
   記憶は 何時か 忘却出来る様に出来ている。
   しかし 此の夢は 年を経る毎に より色鮮やかに 生々しく再生される。


    悪夢  其の儘に…


俺は あからさまに 溜息を一つ吐き 言葉を放つ。
「で、何が言いたい。お前が持って回った言い方で 戯言をほざく時は
何か あるのだろう。」

魔術師は 如何にも 其の言を待っていたかの様に 口の端を歪め
性質の悪い微笑を浮かべる。
「流石 察しがいいね。
君の課に オレの研究室から 人材派遣を要請して置いたので 宜しく。」

俺は 一応 足掻く。
「俺の課であって 誰でもいいのだろう。」
魔術師は 無邪気に 穏やかに微笑を浮かべている。
「そう 誰でも 誰でもいいよ。」

誰の言だったかな…
勘は 自身の積み上げて来た経験に基づく 確率から弾き出される
其の為 結構 当たるんだよと…


 
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