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百鬼夜行に遅刻しました

 オリジナルの小説を中心に 偶にゲーム 時々映画 稀にミステリー 膝には猫で お送りしたい所存です。

網膜上の想い 又の名を 幽霊  中篇  




エジプトです。
結構な避暑地の 土産物売り場通りです。
エジプトって 本当に 土産になるようなものが 少ない。
パピルスか 香水瓶 あとは 謎の楽器 民族衣装…

幽霊騒動 中篇です。
思っているよりか 長かった…
興味のある方は 下記からどうぞ。
因みに 前編は 二個ぐらい下の記事にあります。


    網膜上の想い 又の名を 幽霊  中篇

 私は 生徒会役員に詰め寄り 確める。

 君達は 如何様な手段を用いても 此の幽霊騒動を収束させよ と
 真実など 求めていない と
 間違いないね。

相変らず 人当たりの良い 微笑を浮かべ 極々自然な 自然過ぎて不自然な
対応を表す。

 ええ 言葉通りですよ。

私は あからさまに皮肉を込めた 溜息を一つ吐き出し 言葉を投げ捨てる。

 では 今日 消灯前の聖歌が流れる時間 あの場所で 幽霊騒動解決編と言う
 一つの茶番劇を でっち上げる。
 出来得る限り 観客は多い方が良い 人を集めて置いて頂きたい。

私は 些か不機嫌に 生徒会に 依頼を申し述べ  生徒会を後にした。
そう 此れが 今日の午前中 

そして…
私は 幽霊騒動終焉の為に 茶番劇の為に カラクリを仕掛ける。


私は ゆっくり ゆっくりと 言葉を繰り返し 韻を踏み 人を暗示に落す。

何等 変わりなく流れる 消灯前の聖歌。
生徒会が 集めて置いた 有象無象の人々の前に 仄かに形を取る幽霊。
少し 俯いた… 其の 服装から推し量ると 修道女だろうか。
其の女性は 何かを求めて 手を伸ばす。

私は 幾分低目の声音で 何処か あどけない 無垢さを残した女性に 話し掛ける。

 シスター クレア、 クレアさんですね。

其の女性は 何かを見詰め 手を伸ばし 微かに揺れ…

私は 一方的に 言葉を続ける。

 貴方は 此の街外れにある 小さな修道院のシスターでしたね。
 心から神を敬愛し 神の娘 神の花嫁で在る事に 至上の喜びを感じる
 敬虔な女性だった。
 貴方は 其の一生を 神に捧げ 人生を終える積もりでいた。

 しかし…

 時代の気紛れ 魔女狩りの歯車に 貴方は飲み込まれた。
 然しながら 其の当時 此の辺りを治めていた領主は 其の様なモノを信じていなかった。
 魔女裁判は 領主の意向が 大きく作用した為 其の土地に拠り
 随分と大きな差があった。
 此の 辺りは 随分と緩やかで…
 民を納得させる為の 形ばかり魔女狩りで 殆どの者は 無罪放免
 少数の者が 鞭打ち 
 但し 此の辺りでは 魔女狩りに拠り 命を落した者はいない。

 そう クレアさん、 貴方も 魔女の疑惑を持たれたのですね。
 疑惑は持たれた が 貴方も 無罪とされている。
 
 しかし…

 シスターとしての 貴方の人生は 終わった。
 祈りを捧げる事も禁じられ 貴方の 人生の終焉にも 貴方の魂の為の祈りも
 貴方の魂を導く筈の 聖歌も捧げられなかった。

 貴方は 待っていたのですね 貴方の魂を導く 聖歌を

誰かが 小さく 緩やかに 歌う 静かで 優しい曲
彼女の魂の為の 葬送の祈りの曲

彼女は クレアは 何かに手を伸ばし ゆっくりと 群衆の前で 消えていった。


そう 私が 予め用意した 如何にもの 解りやすく 人を納得させる為の茶番劇。


私は 幾度目かの 生徒会を訪ねる。
相変らず 胡散臭い微笑で 私を出迎える…

私は 些か挑発的に たっぷりと皮肉を含んだ声音で 一つの提案を示す。

 例の時間 例の場所で もう一度 会えませんか。
 出来得れば いえ、貴方と 二人っきりで。

口の端に 性質の悪い微笑を浮かべ 何か 嬉しいそうに 言葉を口にする。

 随分と 情熱的な方ですね 御手柔らかに 御願い致しますよ。 
 
 


 
 
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category: ミステリー

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コメント

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 |  #
2012/02/22 18:05 | edit

18時5分に感想を贈っていただいた方へ

 こんばんは。
うん 此処は中篇なので 後編に意味が出てくるので
何故 さっさと騒動を 終わらせたいのかと 疑問を持って頂ければと
言うところでしょうか。

それと 僕は 全く別の掲示板で 凄まじく訳の解らん小説を書いていて
訳解らん と言う類の感想には慣れているので コメントへの鍵
僕は どちらでもいいですよ。

コメント有難う御座いました とても嬉しいです。

URL | ウゾ #-
2012/02/22 18:21 | edit

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